県議選への決断

 H15年、私は初めて立候補した際、「10年間、市会議員として活動させて戴きたい!」と宣言しました。それは政令市への移行、九州新幹線の全線開通や熊本駅周辺の整備、さらにはお城を中心とした市街地の活性化など、熊本市100年の大計がこの10年に集約されるからであり、議員として一連の事業に参画したいと強く感じたからです。また地域における永年の懸案に道筋をつけることも大きな課題でした。

 お陰様で多くの皆様の熱い声援と温かいご支援で初当選を果たし、その後、2期8年の時が流れ、自分なりに真摯に取組んだ結果、それぞれが花を咲かせ実を結ぼうとしています。

 来春、熊本市は全国で20番目の政令市として生まれ変わります。今後は県を介すことなく、直接国とやり取りすることでスピーディーな行政運営が可能になります。

 福岡市と福岡県、横浜市と神奈川県などの先行都市をみても分るように市と県は表裏一体の関係にあり、どちらか一方だけが良くなる、悪くなることはありません。だからこそ熊本市と熊本県は志を同じくし、スクラムを組み、連携を深めることで『くまもと』の更なる進化を目指さなければなりません。

 この度、私は4月に行われる県議選に挑戦することを決断しました。
 決断の第1は、申し上げたように市と県は相関関係にあり、これまでの政令市に至る経緯や熊本市の方針を十分理解した架け橋となる議員が県政には不可欠と思うからです。

 第2に、九州の広域連携の確立があります。ご承知のように現在アジアには世界の人・モノ・金が吸い寄せられ、世界経済を牽引しています。幸い九州は日本における東アジアのゲートウェーにあります。これからはそれぞれの自治体が個々にアプローチするのではなく、オール九州で魅力を満載にした商品を売り込むことが肝要であり、そのための体制を県が率先して早急に作る必要があります。

 第3に、地域主権時代への迅速な対応があります。現在、国と地方の役割分担や構造を根底から見直す動きが起きようとしています。これは新たなる「都市間競争」の幕開けを告げるものであり、言葉を換えると自治体同士の議員間競争の始まりであり、『議員力』が自治体の浮沈に直結することを意味します。

 以上のことから私は次期県議選に出馬することを決断しました。

 明治維新は地方の名もない人々が火をおこし、燎原のように広がり、新しい時代の扉をこじ開けました。

 熊本県が政令市を核に『火の国』と化し、九州の拠点として飛躍するために私は断固たる決意で未来のために本気で始めます!

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