首長 熊本市

伊東市や前橋市の事例に見られるように、自治体の首長としての資質が問われるケースが相次いでいます。

辞職せずに居座る姿は「打たれ強い」というよりも「往生際が悪い」と映り、住民の信頼を損なうばかりです。

背景には、強大な権限を持つ首長職の構造的な問題があります。

人事や予算を一手に握る立場ゆえ、周囲の意見を聞かず独断的にふるまうことがパワハラや不祥事につながりやすいのでしょう。

また「時間が経てば有権者は忘れる」との計算や、選挙で勝てば信任を得たと正当化する風潮も見られます。

しかし最終的に首長を選ぶのは住民自身であり、その責任も問われます。

今後は倫理条例や第三者調査の強化、議会のチェック機能の充実など、仕組みの見直しが不可欠だと考えます。