今年は、戦後80年、そして昭和100年という大きな節目の年でした。
その年の瀬に、官邸で安全保障を助言する立場にある方が「核兵器を持つべきだ」と発言したとの報道がありました。
主人(あるじ)のこれまでの勇ましい発言や姿勢を踏まえると、周辺にも同様の考えや空気が広がり、不要な緊張を一層高めかねない点が気に掛かります。
臨時国会を終え、支持率が高水準にある今だからこそ、本人はもとより周囲のタガが緩んでいないか、より厳しく点検されるべきでしょう。
我が国は、被爆国であり非核三原則を対外的信頼の基盤としてきました。
今の時代、『オフレコ』は漏れ伝わるのは必至で、地位のある方ほど安易な発言は厳に慎しむべきです。
高支持率は免罪符ではありません…安全保障の分野だからこそ、勇ましさではなく、冷静さと抑制が強く求められると感じます。



