過日、アメリカが公表した国家安全保障戦略は、トランプ大統領の外交・安保観をより鮮明に示し、同盟国に波紋を広げました。
世界への過度な関与を避け、米国の利益を最優先する姿勢は、いわば「トランプ版モンロー主義」です。
FTのギデオン・ラックマン氏は、欧州への厳しい評価に注目し、米欧の対立が政策差を超え、価値観や文明観のズレに近づいていると指摘します。
日本を含む同盟国には負担増を求めつつ、日中緊張には沈黙する姿勢を見て、『アメリカは本当に信用できるのか?』という疑問が拭えません。
G2体制が強まる中、日本の主体的外交が問われています。



