今朝の各紙一面は、トランプ米大統領と中国・習近平国家主席の会談一色でした。
その中で、朝日新聞「天声人語」の一文「アメリカはチェスを戦い、中国は囲碁を戦っている」〜が印象的でした。
チェスは限られた駒を一気にぶつけ、短期で勝敗を決めるゲーム。一方、囲碁は広い盤面をじっくりと囲い、時間をかけて優勢を築く戦い方です。
任期という時間制約に追われるトランプ氏は、中間選挙を前に成果を急がざるを得ません。
対して、長期政権を見据える習近平氏は余裕を漂わせ、じっくりと盤面を整える構えです。
両者は同じテーブルに向かいながら、そもそも見ている時間軸も戦略も異なる〜その本質を鋭く突いた比喩だと感じました。
今回の会談は、見える成果を求める米国と、長期の地図を描く中国…その対立構図が改めて浮かび上がりました。



