告示 熊本市

自民党総裁選が告示されました。

いま、先進各国では既存政党への支持が大きく揺らいでいます。

その背景には、経済の停滞や中間層の減少による格差の拡大、若者世代の将来への不安、そして意見の違いから生じる分断の広がりがあります。

日本に目を向ければ、「失われた30年」に象徴される迷走の長期化、人口減少や一極集中などの課題が一層深刻化しています。

さらに、異次元金融緩和の副作用の是正や、コロナ後も続く大型経済対策に伴う財政負担といった重い課題も避けて通れません。

国力の衰退、低下は明らかで、GDP規模ではすでにドイツに抜かれて4位となり、近くインドにも追い抜かれると指摘されています。

世界における日本経済の存在感は確実に薄れつつあるのが現実です。

歴代政権がさまざまな政策を打ち出してきたものの、成果は乏しく、むしろ問題が加速しているようにも見えます。

だからこそ、目先の人気取りではなく、将来への確かなビジョンを掲げ、強い覚悟をもって国を導いていく姿勢と遂行能力が求められます。

今回の総裁選が、その転機となれば良いのですが…。