かねてより関心のあった東アジアの近現代史について、家近亮子さんの『東アジア現代史』を読み、実に多くの示唆を得ました。
日本を中心に語られがちな歴史を、各国それぞれの視点から丁寧に描かれており、植民地支配や戦争、冷戦、そして現在まで続く分断と葛藤の構図が、重層的に理解できる構成になっています。
あまりに感銘を受け、思わず2度読み返しました。
とりわけ、今の国際情勢に通じる「冷戦構造の残滓」という視点は、地方議員とはいえ政治に携わる者として重く受け止めねばなりません。
日本・中国・朝鮮半島・台湾など、それぞれの歴史的経緯を横断的に捉え直すことで、私たちがどこに立っているのか、改めて考えさせられたのでした。
