大川原化工機をめぐる裁判で、東京高裁は一審に続き国と東京都に賠償を命じました。これは「国家の名の下」であっても、個人の権利がいかに脆く傷つけられるかを示した象徴的な判決でした。また「やっぱり司法が最後の砦」と思うと同時に、私たちもニュースを見たときにすぐ「悪い人だ」と決めつけない冷静さが必要だと感じました。一度「犯罪者」と見なされてしまうと、たとえ後で無実と分かっても、その人の人生は大きく傷つきます。だからこそ、捜査や報道のあり方はもちろん、それを受け取る私たちの姿勢も問われます。「本当にそうなのか?」と立ち止まって考えること。それがよりよい社会をつくるための第一歩に繋がるのではないでしょうか。報道を見聞きして考えたのでした。
